2017年2月3日更新

Xジェンダーは単なる通過点?現代社会へのアンサー?男女らしさを考えてみよう

体と心のズレ

さっそくですが、人間を思い浮かべてみて下さい。
どんな人間が浮かびましたか?
おそらく、男性か女性ではありませんでしたか?
解剖学的には、性別は女性と男性しかありませんからね。

しかし、世の中には自分の心の性別を「中性」「両性」「無性」「不定性」などといった「Xジェンダー」と呼ばれる人たちが存在します。
日本だけではありません。
「男女という概念に当てはまらない」人たちは世界中に存在します。

この「ズレ」は何が原因なのでしょう?
どうして、心の性別に「男女以外」が生まれたのでしょうか。

”Xジェンダー”とは作られたものである

「男女以外」の性自認を持つ人たちは世界中に大勢います。
しかし、人類が生まれた当初から存在していた概念でしょうか?

Xジェンダーという言葉は、2000年に発売された吉永みち子さんの『性同一性障害』という本の中で、『ゲイ・フロント関西』の代表である森田真一さんが、トランスジェンダーでもトランスセクシャルでもない、しかし男にも女にもなりたいわけではない人たちのことを「Xジェンダー」と名付けたことに始まります。

海外にも目を向けてみましょう。
例えば英語圏では、”Gender Queer”や“Gender Fluid”といった言葉が、日本語のXジェンダーに当てはまると思います。
これらの言葉も、古典的な辞書ではなくインターネット上の辞書にしか載っていないことから、最近作られた言葉だということが推測されます。

これらの状況から、今回はXジェンダーを「作られたものである」と仮定してみます。
Xジェンダーという性別をもって生まれたのではない、と仮定してみるのです。
Xジェンダーを自認する私が、Xジェンダーを否定するような記事を書くとは少々興味深いですね。

Xジェンダーは現代社会へのアンサーである

私は、Xジェンダーが生まれた原因、体の性別と心の性別の「ズレ」は、現代社会が定義する「男らしさ」「女らしさ」があまりにも狭すぎることにあると考えます。

Xジェンダーの方々の多くは、既存の「男らしさ」「女らしさ」の外に存在する人たちです。
女性の体を持っていて、スカートが嫌いでパンツを履きたい、車が趣味である、ショートヘアーで、男性用の服を買う。
このような人がいることは事実ですが、だからといってXジェンダーという新しい「性別・概念」を作るというよりは、現在の「男女の概念」を崩すべきだと教えてくれる存在が、Xジェンダーなのではないでしょうか。

男性の体を持っていてランドセルに赤を選んで何が悪いのでしょう?
女性の体を持っていてトランクスを履くことの何がおかしいのでしょう?
悪くない、おかしくない、自然なことであるということに気付かせてくれる存在がXジェンダーなのだと思います。

事実、「男らしくない」「女らしくない」という言葉に苦しめられている人たちはLGBTに限らずたくさんいるのです。
言葉遣い、髪の毛、着る服、仕草、職業、名前、好きな色、趣味に至るまで、体の性別たった1つで決めつけている現状。
こうした状況へ、人類が生み出したアンサーが「Xジェンダー」なのではないでしょうか。

Xジェンダーは通過点

もしこの仮定が正しいのだとすれば、Xジェンダーは、今世界中にある狭すぎる男女の概念が徐々に、いずれは完全に消えるまでの間、その窮屈な概念から逃げ出した人たちに用意された一時的な避難所であるといえます。
つまり、新しい性別ではなく、長い目で歴史として考えると、単なる通過点なのです。

この通過点が消えるまで、窮屈な男女の定義が消えるまで、どのくらい時間がかかるか分かりません。
しかし、誰がつくったのかわからないこのナンセンスな男女の定義はなくなっていくべきだと思います。
そのために私は、少なくともしばらくは「Xジェンダー」と名乗り続けていきます。

 

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ai

20代前半のXジェンダーでパンセクシャル。体は女性ですが、幼い頃からそれを受け入れることができずにいます。花が大好きで自分の庭や道端に生えている花の写真をよく取っています。数年前にLGBTの世界を知り、自分の居場所ができましたよろしくお願いいたします。

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