2017年1月27日更新

初めて出来た恋人は、私の恋愛の失敗をいつも見守ってた女友達でした

私が初めて女の子と付き合ったのは、高校生の時のこと。

思春期の女の子にとって「彼氏がいる」というのは一種のステータスのようなもの。高校に入学した私は、勉強はそっちのけでおしゃれと恋に夢中になりました。その結果、周囲に自慢できるような彼をゲットすることに成功しました。

バンドマン、有名私立のお坊ちゃま、友達の彼の友達。

付き合うまではうまくいくのです。問題はその後。とりあえずお付き合いはしてみるものの、どうにも居心地が悪くてすぐ相手のことがイヤになってしまうんです。

その一部始終を見ていたクラスメイトの女の子は、こう言いました。

「キミって男好きなのか男嫌いなのかよくわからないよね」

ぎくりとしました。

小さい頃から発育が良く、小学生の頃から変質者に狙われやすかった私。男の人の性的な一面を見てしまうと、途端に嫌気がさしてしまうのです。

手を握られるまでならなんとか我慢できたのですが、それ以上体に触れられると耐えられなくなってしまう……。

彼氏ができてもすぐに別れてしまうといった悪循環を繰り返していたのは、誰にも言えないそんな悩みを抱えていたからでした。

あれは何人目の彼氏に別れを告げたあとのことでしょうか。

私の男嫌いを見抜いていたクラスメイトの彼女が、突然こう言ったのです。

「バカだなぁ、そんな自分を傷つけるような真似を繰り返して。私だったらきみを守ってあげられるのに」

突然のその一言が、私の世界の色を変えました。

それまでただのクラスメイトのひとりに過ぎなかった彼女を、いつも目で追うようになってしまったのです。

「きみのそういうところが本当にカワイイ」

「きみの笑顔のためならなんでもしてあげられるよ」

少女マンガでしか聞いたことがないような甘いセリフを、彼女は本気とも冗談ともつかない態度で繰り返します。

「冗談でしょ?からかわないで」

「……本気だよ」

そんなやりとりをしている微妙な関係が半年ほど続いた後、二人っきりになった放課後の教室で彼女からキスをもらいました。

それまで友達なのか恋人なのかハッキリしなかった関係を、明確にしたのはこの日のキスでした。

それから4年間、彼女と共に人生を歩んできました。幼かった私は精神的に不安定で、いつも彼女を振り回し、傷つけてばかりいたような気がします。

別れを切り出したのは私からでした。

「一緒にいても傷つけあうだけだ。友達に戻ったほうがいい気がする」

別れてから半年くらいはギクシャクしましたが、一年後には付き合う以前のような仲の良い親友という形に収まることができました。

出会ってから一年半、仲のいいクラスメイトだったからかもしれません。

私の初めての恋人は、優しく温かい心地よい愛情をくれる女性でした。それを傷つけてしまったあの青い日々を思い返すと、今でもまだ胸が痛むのです。

 

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「人を好きになるのに性別は関係ない!」と言い切る30代バイセクシャル。女性、FTMとの恋愛経験を経て、中性的な男性と結婚。現在は一児の母。軽い男性嫌悪症があり、穏やかな気質の人が好き

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