2017年2月18日更新

バイセクシャルはゲイやレズビアンからも偏見・差別されることがある?

バイセクシャルは、ストレート(異性愛者)からだけではなく、ゲイやレズビアンからも嫌悪感を抱かれることがある。マサチューセッツ大学が行ったバイフォビア(嫌悪)の調査から、そんな事実が浮かび上がってきました。

バイ=LGBT界隈の裏切り者?

ストレート(異性愛者)からはゲイやレズビアンと同じだと思われるバイセクシャルですが、LGBT界隈では「異性とも付き合える裏切り者」として敵意を向けられることがあります。
ストレート(異性愛者)からは好奇の視線を向けられ、同胞だと思っていたゲイやレズビアンからは「裏切り者」だと憎まれる。どちらの性とも恋愛できるという器用な面が、時に敵を増やしてしまうこともあるのです。

かつては私もバイセクシャルを憎んでいた

最終的に男性と結婚したバイセクシャルの私ですが、女性やGIDと付き合っていた頃にできたレズビアンやGIDの友人とはずっと付き合いが続いています。長年の付き合いの友人ですから、彼らは私がバイセクシャルということで敵意を向けてくることはありません。
けれど、私自身がどこか引け目を感じてしまうのです。彼らを裏切って、自分だけラクな世界に逃げてしまったような、自責の念を感じてしまうのです。

私が女性と付き合っていた1990年代後半は、インターネットもまだまだ普及していなかった時代。LGBTについてこんなに語られる日がくることすら想像できなかったくらい、同性愛者というのは日蔭の存在だったのです。

その頃は過去男性と付き合った経験はあったものの、自分はレズビアンだと認識していました。周囲から祝福される恋愛や結婚、出産といった当たり前の幸せを捨てても、一生彼女と添い遂げる。
幼いながらに悲壮な覚悟をしていた私にとって、何の障害もない異性との恋愛は妬ましい存在だったのです。

LGBT関連のコミュニティには様々な人種がいましたが、その中で私が最も憎んでいたのは「主婦レズ」と呼ばれる、男性と結婚しているのに女性との恋愛を楽しむレズビアンの存在でした。
「主婦レズは、私が涙を飲んで諦めた結婚という幸せを手にしながらも、遊びで女性の心を持て遊んでいる。私は家族を泣かせてもいいと真剣な気持ちで女性と付き合っているのに、遊び半分でLGBT界隈に足を踏み入れないでほしい!」
彼女たちを見かけるたびに、私の心は嫉妬と憎しみでいっぱいになっていたのです。

私は既婚のバイセクシャルですが、複数の人を同時に愛せないので、男性であろうと女性であろうと他のパートナーを持つ気はありません。

でも、かつての私のように、“結婚という安泰を手にしている”という理由で、私を憎む人もいるでしょう。
でも、憎まれてしまってもしょうがないと思うんです。
同性と添い遂げるとは、それだけ覚悟がいること。自分が失ったものの大きさを考えれば、異性との平穏な幸せを望むことができるバイセクシャルは妬ましい存在でしかないと、過去の経験から痛いほどわかっているから。

LGBTへの差別がなくなり、同性愛者でも異性愛者でも同じように周囲に祝福して幸せになることができれば、こんなくだらない差別はなくなるのでしょうか。
一刻も早く、その日が来ることを願わずにはいられません。

 

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「人を好きになるのに性別は関係ない!」と言い切る30代バイセクシャル。女性、FTMとの恋愛経験を経て、中性的な男性と結婚。現在は一児の母。軽い男性嫌悪症があり、穏やかな気質の人が好き

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